ABA(応用行動分析)は、発達障害のあるお子さんに最も有効な療育法だと私は思っています。学校で落ち着かないクラスに対しても、子どもの行動を観察して分析し、ABAの手法を使えば、必ず秩序ある安心した雰囲気を取り戻せます。スムーズに授業ができるようになります。しかし、私の住む地域ではABAは認知されるどころか、知っていても否定的な療育施設ばかりです。私のお客様の中にも、療育施設のスタッフから「ABAなんかやって心が痛まないのか」「ABAなんかで色々とさせて心を抑えつけているから、余計にひどくなる」など、心ない言葉を言われている方が多くいます。保護者が何を早期療育に選択するかは自由です。子供の将来のために、可能性があるなら何でもしようと考えるのが親です。それなのに、愛情不足が障害をひどくするなど全く非科学的な時代錯誤なことを持ち出し、保護者を追い詰めるのはやめてほしいと憤りを感じます。
ABAは、アメリカなどでは当然の治療法として認知されており、医療保険の対象とすらとなっています。エビデンスがしっかりとあるのです。私の住む地域の療育施設は発達論に基づいており、情にアピールすることを重視しているので、ABAはとんでもないと考えているのでしょう。しかし、その療育施設出身の子どもが就学以降、好きなことを好きなようにやれないと泣き喚いて物や人に当たり散らすのを散々経験しています。先生たちは子どもたちから暴言を吐かれ、蹴られて暴力を振るわれても、たとえ鉛筆でグサッと刺されても耐えています。また、苦手なことをやる場面では、泣き喚いて逃避するのを散々見ています。しかし学校の先生は全体を回さなくてはならないのです。スケジュールに沿って動かなくてはならないのです。就学までに、ある程度そんな生活に適応できるように指導しておいてほしいのです。ただ受け入れているだけでは、クラスが、授業が、成り立ちません。そしてその子ども自身も周りの子どもたちも、戸惑い、困っています。不適切なコミュニケーション方法を身に付けたまま成長し、周囲とトラブルを起こしたり不登校になってから悩んでも機を逸したとしか言いいようがありません。発達障害は親の愛情不足などそんなものが原因ではなく、脳の機能障害です。もっと科学的な視点で論理的に考えてもいいと思うのですが、どうしても私の住む地域の早期療育は発達論的なものが主流のようです。就学以降、どのような育ちをしていくのか追跡調査をしているのか?と問いたいくらいです。
ABAは決して子供の心を無視して何か強制しているわけではありません。ある香港のABAのエージェントの動画です。2歳半でスタートしたお子さんが、1年後にはかなり成長して会話ができるようになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=nrSayqbFayc
Kommentarer