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執筆者の写真yasaka

大学入学共通テスト

 2020年度から(現高1生から)センター試験に代わり、大学共通テストが始まります。その実施に向けてプレテストが行われ、問題と解答が公開されました。


 とりあえず英語のテストを確認しましたが、総合力が問われる難しいものだという印象です。形式的にはTOEICに非常に似ています。まず、リーディングが100点、リスニングが100点となり、リスニングの重要性が高まりました。リスニングは30分間なので、集中力が問われます。しかも長い会話文などを聞いて答えなくてはならないので、情報を覚えておいたりメモをしないと忘れてしまいます。注意やワーキングメモリーに課題のある発達障害の生徒には厳しくなりそうです。また、リーディングの方は、今までのような文法や発音問題は全く出題されていません。本当にTOEICのようなイメージで、シングルパッセージに始まりダブルパッセージへと、複数の文書や資料を読み比べていく問題となっています。問題の量が多く、とにかく速読して必要な情報をピックアップしたり、概要を把握する力が問われます。

 TOEICに形式は似ていますが、内容は学校や大学での授業、日常生活を想定したものであり、語彙はこれまで通りの勉強で良さそうです。TOEICはビジネスの場面を想定したものが多く、語彙も限られたものを覚えておくイメージなので、覚えるべき単語や表現は異なります。TOEICでの大学受験を考えてもいいですが、それぞれで覚えるべき表現が異なるので面倒です。

 リスニングの方の対策を早くから考えないといけない気がします。学校教育も変わらざるを得ないでしょう。高校の英語の先生で英語を話せない人にはあまり出会ったことはないですが、中学校の英語の先生は正直言ってあまり英語力は高くありません。TOEICで730以上取れる人が3割程度しかいないという結果も出ています。確かに中学校で働いてみると、英語が話せない、するともちろん英語の作文の力もないという先生が多いのです。生徒の英作文を添削しているその先生の英語が間違っていたり、おかしな英語だということがよくあります。リスニングは早くからとにかく慣れるしかないと思うので、中学校で是非all in Englishで授業をしてほしいものですが。


 このテストではなくTOEICなど民間試験でも受験できるようなので、大学受験に向けて、早くからTOEICの勉強をして何回も受けておくのもいいかと思いました。

 大学入試センターが今回のプレテストの問題と解答を公開しているので、興味のある方はご覧ください。https://www.dnc.ac.jp/news/20181111-02.html

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