手先や体の使い方が不器用な発達障害の子どもが多くいます。音楽の授業ではうまくリコーダーが吹けなくて、苦手意識を持つことが多いです。そういう場合は使う道具を変えてみるといいかもしれません。
「改造リコーダー」(アウロス社)は、穴の位置を変えられるリコーダーです。音孔(穴)のある部分が分離、回転するので、押さえやすい音孔の位置を自由に決定できます。固定用の接着剤もついています。
また、指の力が弱い、または指の腹の感触がよくわからなくて、穴を全部塞ぎきれない子どももいます。そんな時は魚の目パッドを穴の上に貼ると、穴を塞ぎやすくなります。
しかし、リコーダーは茶色なのに対して魚の目パッドは白いので、違いが目立ってしまいます。それを恥ずかしがってつけたがらない子どもには、「ふえピタ」という補助シールがあります。これは半透明なので、リコーダーに貼っても違いは目立ちません。弾力性があって滑り止めになるので、指で穴を塞ぎやすくなります。
そもそもなぜ日本では音楽の授業で、リコーダーを演奏するんでしょう。海外でこんな風に楽器を購入させて、毎日家庭で宿題として練習させる国なんて聞いたことないです…。本来、使う楽器を決めるのは学校次第だそうです。しかし、学習指導要領で推奨されていること、小さくて持ち運びしやすく壊れにくいこと、安価なことなどから、リコーダーが選ばれているようです。発達障害のある子どもにとってはかなり大変なのですが…。
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